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AIエージェントとは?仕事の任せ方がどう変わるか

チッピー編集部

AIエージェントという言葉をよく聞くようになった。けれど、これまでの生成AIと何が違うのか、仕事にどう使えばいいのかはよく分からない。AIエージェントは、使い方しだいで仕事の任せ方そのものを変える道具です。意味と、任せるときの考え方を整理します。

AIエージェントとは、目的を伝えると、そのために必要な作業を自分で順番に考え、道具を使いながら進めていくAIのことです。一問一答で答えを返すだけのAIと違い、「調べる」「まとめる」「下書きをつくる」「確かめる」といった複数の手順を、ある程度まとめて任せられるのが特徴です。

この記事では、AIエージェントとふつうの生成AIの違いを説明したうえで、仕事の任せ方がどう変わるのか、任せるときの指示の出し方、人が確かめるべきところ、始めるときのつまずきを順番に紹介します。特定のサービスの機能や料金は変わりやすいので、ここでは考え方に絞って書きます。

AIエージェントと、ふつうの生成AIの違い

文章を書いたり質問に答えたりする生成AIは、1回の指示に対して1回答えを返すのが基本です。次に何をするかは、毎回人が考えて指示します。

AIエージェントは、ここが変わります。「来週の打ち合わせの準備をしておいて」のように目的を伝えると、AIが自分で手順を考えます。たとえば、関係する資料を探す、要点をまとめる、確認したい点を書き出す、といった作業を、途中で人に聞き返しながら進めていきます。

  • ふつうの生成AI:人が手順を決め、1つずつ頼む。AIは頼まれた1つに答える
  • AIエージェント:人が目的を伝える。AIが手順を考え、複数の作業を続けて進める

どちらが上というわけではありません。作業が短く決まっているなら、ふつうに1つずつ頼むほうが早いこともあります。

仕事の任せ方は、どう変わるのか

「作業」ではなく「目的」で頼むようになる

これまでAIに頼むときは、「この文章を短くして」のように作業を指示していました。AIエージェントでは、「この資料を、来週の会議で5分で説明できる形にしたい」のように、目的と完成の形を伝えることが中心になります。人に仕事を任せるときの頼み方に近づいていきます。

人の仕事は「確かめる」と「決める」に寄っていく

手を動かす作業の一部をAIが進めるようになると、人の仕事は、出てきたものが目的に合っているかを確かめることと、どれを選ぶかを決めることに寄っていきます。任せる範囲が広がるほど、確かめる力と決める力が大事になります。

段取りの考え方がそのまま生きる

目的を決める、完成の形を決める、途中で確かめる日を決める。これは、プロジェクトを人に任せるときの段取りと同じです。AIエージェントを上手に使えるかどうかは、仕事を分けて任せる段取りが整っているかどうかに大きく左右されます。

任せるときの指示の出し方

AIエージェントに仕事を任せるときは、次の4つを伝えると、ずれが少なくなります。

  1. 目的:何のためにやるのか。誰が使うものなのか
  2. 完成の形:どんな形で、どれくらいの量で受け取りたいのか
  3. 使ってよいもの・いけないもの:見てよい資料、使ってはいけない情報、やってはいけないこと
  4. 途中で止まってほしいところ:社外に送る前、お金がかかる前など、人に確かめてほしい場面

とくに4つ目が大切です。AIエージェントは作業を続けて進めるので、どこで人に返してほしいのかを先に決めておかないと、確かめる前に先へ進んでしまうことがあります。

頼み方の例

たとえば、取引先との打ち合わせの準備を任せる場合なら、次のような頼み方になります。

  • 目的:来週の取引先との定例で、こちらから相談したいことを短く伝えられるようにしたい
  • 完成の形:相談したいことを3つまで、1つにつき2〜3行で
  • 使ってよいもの:先月の議事録と、共有フォルダの企画書。社外秘の売上資料は使わない
  • 止まってほしいところ:取引先に送る文面は、送る前に必ず見せること

この4つがあれば、AIが何を基準に進め、どこで人に返せばよいかがはっきりします。人の後輩に頼むときに伝えることと、ほとんど同じです。

人が確かめるところ

AIエージェントに任せても、責任まで任せることはできません。少なくとも次のところは、人が確かめてから使うことにします。

  • 事実と数字:もっともらしい間違いが混ざることがある。もとの資料と照らし合わせる
  • 社外に出るもの:お客様や取引先に送るメール、公開する文章は、人が読んでから出す
  • 取り消しにくい操作:データの削除、支払い、契約に関わることは、人が最後に決める
  • 入れた情報の扱い:社外秘や個人情報を扱わせてよいかは、社内のルールで決めておく

何を入れてよいか、誰が確かめるかといった社内のルールの決め方は、生成AIを業務で使う。社内ルールと始め方で紹介しています。

よくあるつまずき

目的があいまいなまま任せる

「いい感じにまとめておいて」では、AIエージェントも何を基準に進めればよいか分かりません。人に頼むときと同じで、目的と完成の形があいまいだと、期待とずれたものが返ってきます。

最初から大きな仕事を任せる

いきなり複雑な仕事を任せると、どこでずれたのかが分からなくなります。まずは、短くて、結果を確かめやすい仕事から始め、うまくいったら任せる範囲を少しずつ広げます。小さく試して効果を測ってから広げる進め方は、AI導入が「試しただけ」で終わらないための進め方でも紹介しています。

確かめる人を決めていない

AIエージェントが出したものを誰が確かめるのかが決まっていないと、確かめないまま使われてしまうか、誰も使わないまま放っておかれます。任せた人が最後まで確かめる、と決めておきます。

まとめ:AIエージェントは、段取りの上手な人ほど使いこなせる

AIエージェントとは、目的を伝えると、手順を自分で考えて複数の作業を進めていくAIのことです。

  • 作業を1つずつ頼むのではなく、目的と完成の形で頼む
  • 使ってよいもの、途中で止まってほしいところを先に伝える
  • 事実・社外に出るもの・取り消しにくい操作は、人が確かめる
  • 小さな仕事から始めて、任せる範囲を少しずつ広げる

AIエージェントに仕事を任せることは、人に仕事を任せることとよく似ています。目的を伝え、途中で確かめ、最後に決める。その段取りが整っているほど、AIエージェントは力を発揮します。


おまかせPMは、社内に進める人がいないプロジェクトを、進める役割ごとお引き受けするサービスです。AIの活用を進めたいけれど、段取りを組む人がいないときは、何から手をつけるかの整理から、ご相談ください。

AIエージェントに仕事を任せることは、人に仕事を任せることとよく似ています。
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